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田舎暮らしを体験できるトレイル

大山の南に広がる日野地域は、全国各地にある農山村地域と同様に過疎高齢化が進み、山林や農地の荒廃とともに、人口減少により地域のコミュティーの維持も懸念されています。このような状況で、期待されているのが、地域の自然や景観、歴史的資源、生活文化などを活かしたエコツーリズムです。

日野地域では、昔ながらの自然や農村景観が維持されていて、奥大山のブナ林から日野川源流の里山地帯まで自然環境も良好で生物多様性も高く、特別天然記念物オオサンショウウオをはじめ、春の女神ギフチョウ、サクラソウ、オシドリ、イヌワシ、クマタカ、ヤマネ、アカショウビン、ヒメボタルなどの野生生物が多く生息しています。

中国山地は、タタラ製鉄の遺構、出雲神話など、他の農村地域ではみられない特有の環境や歴史文化が残り、なかでも、日南町菅沢地区は、山里の自然が残る高原の水田農村域で、民家や集落の周囲には雑木林や植林地からなる里山丘陵地帯が広がっています。菅沢地区には、里山の環境の中に聖滝などの滝や渓流の水辺が見られ、オオサンショウウオやムササビをはじめとする多くの野生生物が生息し、昔ながらの自然と風景が残されています。

ここ菅沢では、古民家を活用した民泊や農業体験、農村自然体験ツアーなども開催されるなど、都市農村交流、ニューツーリズムへの取り組みもなされています。地区の奥地に広がる呼子高原には、平坦な高原に広大な面積で落葉広葉樹の林が広がり、樹林の中をゆるやかに流れる渓流の景観が見られます。大山道ロングトレイル協議会では、古民家を拠点に里山薪炭林を再生させる体験プログラムを実施し、昔の山里での暮らしから、人と自然との共生について学ぶ「奥ひの里山自然学校」を開催し、里山田舎暮らしエコツアーを実施しています。