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大山道ロングトレイル事業協議会

ブナ原生林で有名な大山地域と牧歌的高原景観で有名な蒜山地域は、大山隠岐国立公園に含まれる山岳高原の観光保養地です。

これまでは、鳥取と岡山の県境により、自治体の行政区が分断され、双方が連携・共同しての環境保全活動やツーリズム活動は進められていませんでした。

しかし、大山道(古道)を活用したロングトレイル事業などにより、大山地域と蒜山地域が連携し、大山道(古道)周辺に生息する野生生物や自然景観を保護保全する活動が進められるようになりました。

大山地域は、中国地方の最高峰で巨大な火山である大山を中心にした広大な裾野のひろがるところです。その山麓はブナ林に覆われ、里山の環境の中には静かな山里や水田農村風景が見られ、ヤマネやギフチョウ、クマタカ、カスミサンショウウオ、モリアオガエルなどの希少野生生物が棲んでいます。

また、蒜山地域には広々とした高原農村の風景が広がり、山焼きによって維持されているススキ草原(里山二次草原)や湿地帯、特別天然記念物オオサンショウウオの棲む谷川の景観や生態系も見られ、大山地域とは異なった環境が残されています。とりわけ、蒜山の山麓地帯に広がる山焼き草原には、フサヒゲルリカミキリやキキョウ、オミナエシ、サクラソウ群落など絶滅が危惧される動植物も棲み続けています。

それぞれの地域にはその地域の特徴を活かした優れたエコツーリズムのプログラムがあります。大山道ロングトレイル事業協議会は、それらをつないで、長大なロングトレイルプログラムを作成し、その実施と周知を推進していきます。



この事業は

本事業は、環境省のエコツーリズム推進基本方針に基づき、これまでの大山道(古道)を活用したロングトレイル事業による自然環境保全活動を発展させ、大山蒜山地域の牧歌的農村景観と生物多様性の調査や保全する活動に参加するエコツアーを生物多様性ツーリズムとして推進し事業化すべく、大山蒜山地域の景観と生物多様性を活用したエコツーリズム事業化検討会の開催、セミナー・勉強会の開催、現地見学会・調査会の開催、先進地視察の実施、エコツアープログラムの開発、ガイド研修の実施、モニターツアーの開催、生物多様性フォーラムの開催、事業を紹介した印刷物の作成、事業のPR・広報など必要な事業活動を展開しています。

@教育旅行用の生物多様性ツアープログラムの作成

大山蒜山でのツアー基地となる大山寺地区、大平原地区、鏡ヶ成地区、一向ヶ平地区、蒜山の森(鳩ヶ原・内海谷)地区、蒜山高原(湯船・百合原)地区、津黒高原地区の7エリアに加えて、今後、活動拠点となりうる日光(添谷・福鎌)地区、御机地区、下蚊屋・笠良原地区、郷原・熊谷地区、御厨地区、船上山地区、香取地区、笹ヶ成地区の15エリアについて、植生や野生生物、景観などの自然環境情報を把握し、これをもとに体験プログラムを30種類以上作成します。

A生物多様性ツーリズムの基地となる活動拠点およびフィールドの活用実証

作成したプログラムに基づいたエコツアー(モニタツアー)で当該地区を訪ね、生物多様性ツアーでの活用を実証し、事業紹介パンフレットで紹介します。

B生物多様性ツアープログラムに対応できるガイド・インストラクターの養成

作成した教育旅行用の生物多様性ツアープログラムが実施できる人材(ガイド・インストラクター)を養成すべく、1週間程度の研修会を開催するとともに、ガイドを行うにあたり必要なテキストとなる自然ガイドブックを作成し、30人程度の登録ガイド・インストラクターを養成することで、200名程度の教育旅行にも対応できるようにします。